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研修グループ分けの方法!注意すべきポイントとは?

公開日:2024年07⽉13⽇最終更新日:2024年07⽉13⽇

研修グループ分けの方法!注意すべきポイントとは?

研修のグループ分けに悩むことはないでしょうか。効果が偏らないように配慮しつつ、場合によっては人間関係に至るまで把握した上で決めなくてはなりません。

 

この記事では、研修のグループ分けの方法について解説します。以下の点を深堀していきます。

 

・研修グループ分けのポイント

・グループ分け方法の具体例

・注意すべきポイントの詳細

 

研修の担当者の方は参考にしてみてください。

研修グループ分けのポイント

初めに、研修グループ分けのポイントについて解説します。以下の点が挙げられます。

 

・グループ分けの基本ルール

・適正人数の設定

・同僚関係を考慮する

・メンバーのスキルバランス

・多様性の確保

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

グループ分けの基本ルール

グループ分けの基本ルールは、目的と目標の設定、公正なルール作り、役割と責任を明確にする、といった3つの要素があります。

 

まず目的と目標を設定するというのは、具体的な成果を目指すためのステップであります。これは、短期的な目標から長期的なビジョンまでを含みます。次に公正なルール作りは、参加者全員が納得できるルールを設定しグループ内での公平性を保つために必要です。ルールは明文化し全員に共有することで互いの意識を統一します。最後に役割と責任を明確にするというのは、各メンバーが何をすべきかを理解し責任を果たすことが求められます。

 

これによりメンバー全員が主体的に動き、結果を生み出すことができます。

 

 

 

適正人数の設定

適正な人数の設定は研修の成功に大きく寄与します。

 

一般的には、1グループあたり5人から7人が最適とされています。これは、多すぎると個々の発言時間が減り意見交換が難しくなる一方、少なすぎると議論が活発にならず結論が出にくくなるためです。しかしこれはあくまで目安であり、研修内容や目的、参加者のレベルにより適正人数は変わる場合もあります。

 

たとえばコミュニケーション力を高めるための研修では少人数の方が、各々の発言の機会を増やすことができ、効果的と言えます。一方、複雑な課題を解決するための研修では、多様な視点やアイデアが必要になりますので、多人数のほうが適していることもあります。

 

以上のように適正人数の設定は研修の目的や内容に応じて柔軟に考えることが求められます。

 

 

 

同僚関係を考慮する

グループ分けをする際には、メンバー間のすでに存在する人間関係、特に同僚関係を考慮することが大切です。

 

すでに一緒に働いている同僚同士なら、コミュニケーションを取る障壁が低く、スムーズに作業が進むことが期待できます。しかし常に同じメンバーで作業をすすめてしまうと、新たな視点やアイデアが出にくいという問題もあります。逆に、仕事上のトラブルや人間関係の不和がある場合、一緒のグループにすることで作業が滞る可能性があります。

 

そのため、適度に新旧のメンバーを混ぜる、または部署を跨ぐようなメンバー構成にすることで、より広い視野を持ちつつ円滑なコミュニケーションを保つことができます。

 

 

 

メンバーのスキルバランス

メンバーのスキルバランスは、グループ分けにおいて非常に重要な要素です。

 

全員が同じスキルレベルの場合、ある特定の課題に対して多角的な視点や解決策が生まれにくいのです。それぞれのスキルが補完し合えるような構成にすることでチーム全体のパフォーマンスを高めることが可能となります。

 

特に、IT企業の研修などでは技術的なスキルだけでなくプロジェクトマネージメントやコミュニケーション能力なども重視されます。これらの異なるスキルを持ったメンバーが集まることで、互いの強みを活かしながら各自が成長できる環境を作り出すことができます。

 

またメンバー間でスキルを共有し学び合うことによりビジネスの現場で求められる柔軟な対応力も身につけることが可能です。

 

 

 

多様性の確保

多様性の確保とは、グループ内部で異なる背景や視点を持つメンバーが混在している状態を指します。これは新たなアイデアを生むための重要な要素であり、多角的な意見や違う視点から問題解決を図ることが可能となります。

 

研修のグループ分けにおいても、性別や年齢、業務経験、専門分野など、メンバー間で違いがあることで新たな視点や意見が生まれやすくなります。これが多様性の確保という概念の大切さです。

 

 

 

 

グループ分け方法の具体例

次に、グループ分け方法の具体例について解説します。以下の方法があります。

 

・ランダム抽選

・性格診断結果を利用

・業務内容に基づく分け方

・スキルレベルによる分け方

・興味・関心による分け方

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

ランダム抽選

ランダム抽選によるグループ分けは、公平性を保つために用いられる方法です。メンバー全員が等しい確率で選ばれるため、個々の優劣や事前の評価・期待は一切関係なく、純粋にランダムな組み合わせを生み出します。

 

これは、新たな視点やアイデアの発見、メンバー間の新たな人間関係の形成に貢献するという利点があります。一方、個々のスキルや性格のバランスが偏る可能性もあるため、グループ内での役割分担や協調性には注意が必要です。

 

 

 

性格診断結果を利用

性格診断結果を利用することでグループ分けにより深い洞察を得ることが可能です。

 

たとえば、DISC分析やMBTIといった認識度が高い性格診断ツールを用いることで個々のメンバーがもつ性格特性を明確にし、それを基に優れたチームを構築することが可能になります。

 

些細な点と思われがちですが、性格差はチーム内のコミュニケーションスタイルや問題解決のアプローチに大きく影響します。適切なバランスを確保することでチームの生産性は格段に向上するでしょう。

 

 

 

業務内容に基づく分け方

業務内容に基づく分け方は、メンバーの専門性や経験を活用して、最大の効果を引き出すための手法です。特定の役割や業務を持つ人々をグループ化することで、互いのスキルを補いながらそれぞれが専門的な知識を深めていくことが可能になります。必要な知識や経験を持つメンバーがいることで問題解決がスムーズに行えます。

 

たとえばIT企業では、プログラム経験が豊富なメンバーと、マーケティング経験が豊富なメンバーを同じグループにすることで技術的な問題とマーケティング的な問題の両方に対応できるチームを作ることができます。業務内容に基づく分け方は、グループの生産性を向上させ、個々の業務能力を高めるのに役立ちます。

 

 

 

スキルレベルによる分け方

スキルレベルによる分け方は、各メンバーのスキルセットと能力レベルに基づいてグループを作成する方法です。この方法は、特にテクニカルなスキルや知識が必要となる研修で有用で、同じスキルレベルを持つメンバー同士で学び合うことで効率的な学習が可能となります。

 

たとえば一部の大手IT企業では新入社員研修で該当するスキルの現状を把握した上で、同等のレベルに属するメンバーを同じグループに配置することで個々の学習速度の違いによる混乱を避けています。これにより高いスキルレベルのメンバーは更なるスキルアップを、初級レベルのメンバーは基礎からしっかりと学ぶ環境を確保しています。

 

しかしスキルレベルだけで分けると、高度なスキルを持つ者だけ、または初級者だけの集団が形成される可能性があるため、経験者から初学者へのナレッジシェアリングが難しくなる点には注意が必要です。そのため、スキルレベルによる分け方を行う際は、各グループ内でのスキルバランスも考慮することが重要です。

 

 

 

興味・関心による分け方

興味・関心による分け方は、参加者のモチベーション向上につながる有効な手段です。これは、各々が自分の興味・関心に合わせてテーマを選び、そのテーマについて深掘りして学ぶことでより深い理解と実践的なスキルを身につけることが可能です。

 

たとえばマーケティングの研修では、SNS広告に興味がある人、SEOについて学びたい人、コンテンツマーケティングに熱意を持つ人など、異なる関心を持つ人々をそれぞれのグループに分けます。それぞれのグループで深めた知識をシェアすることで他のメンバーも自分が得意でない領域の知識に触れる機会が増え、結果的には全員のスキルアップにつながります。

 

ただしこの方法は興味・関心が明確にある場合に限り有効で、確認が困難な場合は他の分け方を考慮する必要があります。

 

 

 

 

注意すべきポイントの詳細

最後に、注意すべきポイントの詳細についてまとめます。以下の事項があります。

 

・メンバーの向き不向き

・コミュニケーションの重要性

・フィードバックの活用方法

・グループ動力の維持

・競争と協力のバランス

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

メンバーの向き不向き

研修グループ分けの際には、各メンバーの向き不向きをうまく考慮することが重要です。すべての人が同じようなスキルや能力を持っているわけではなく、個々の得意分野や苦手分野があります。そのため、グループ分けの際には、各メンバーが自分の得意分野を最大限に活かせるような配慮が求められます。

 

たとえばプレゼンテーションが得意なメンバーと、データ分析が得意なメンバーを同じグループに配置すると、そのグループはプレゼンテーションとデータ分析の両方を高いレベルでこなすことができるでしょう。また苦手分野を補完し合うことでメンバー同士の成長も促されます。

 

しかし注意すべきは、あまりにも能力差が激しいと、一部のメンバーが負担を感じる可能性もあるという点です。これを避けるためにも、メンバーの向き不向きを適切に把握しバランス良く組むことが求められます。

 

 

 

コミュニケーションの重要性

研修の成果を最大化するためには、グループ内でのコミュニケーションが極めて重要です。共通の目標に向けて協力することでメンバー同士の理解や信頼関係が深まり、それぞれが自分の役割を意識しやすくなります。

 

具体的には、定期的な情報共有やオープンな意見交換、問題解決のためのブレインストーミングなどが有用です。またメンバーが互いの強みを理解し活用することで効率的にタスクを進めることが可能となります。これらのコミュニケーションは、グループの一体感を高め、研修の学びを深めるために不可欠です。

 

 

 

フィードバックの活用方法

フィードバックを活用することは、グループの動向を把握し効果的なスキルアップを図るために重要です。

 

メンバーからのフィードバックは、互いのスキルや課題を明確にし改善の方向性を示す貴重な意見です。フィードバックを行う際は、具体的な事例に基づいて行い、批判ではなく改善への提案となるよう気をつけましょう。

 

またフィードバックを受け取る側も、それを受け入れる姿勢が求められます。

 

 

 

グループ動力の維持

グループ動力の維持は、研修の活性化と結果の向上に重要な要素です。一定の成果を上げた後にブレイクスルーをつくるためには、グループメンバーのモチベーションを維持し新たなアイデアや意見を促進する空間を作り出すことが求められます。

 

具体的な方法としては、目標の明確化、役割分担、定期的なフィードバック、努力を認知・評価するための制度設定、そして何より実績を祝う機会の提供が挙げられます。長期的な視点で見ると、グループの同質化を避け、新たな視点やアイデアを取り入れるために、定期的なメンバーの変動も有効だといえます。

 

 

 

競争と協力のバランス

グループ内での競争と協力のバランスは、チームのパフォーマンスと成長に大きく影響します。競争は、メンバーの能力を引き出しモチベーションを高めます。一方、協力は、メンバー間のコミュニケーションを深め、互いの弱点を補い合い、全体として成果を上げることを可能にします。

 

ただし競争と協力のバランスを調整するのは繊細な作業です。競争が過度になると、チーム内の関係性が破壊され、相互信頼が失われる可能性があります。また協力のしすぎは、一部のメンバーに負担が集中し全体のパフォーマンスが低下する恐れがあります。したがって、グループリーダーは競争と協力の適切なバランスを見極め、フィードバックを通じて調整する必要があります。

 

 

 

 

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 東京ITスクール 鈴原 
 講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。
 企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、
 特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。
 趣味は筋トレと映画鑑賞。

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