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洗脳と疑われるような研修を防ぐ!企業が避けるべき研修内容とは

公開日:2024年05⽉31⽇最終更新日:2024年05⽉31⽇

洗脳と疑われるような研修を防ぐ!企業が避けるべき研修内容とは

研修を行う側として細心の注意を払わなくてはならないのは、洗脳と勘違いされるような研修やいわゆるブラック研修を行わないことです。普通に研修を行う分にはあまり勘違いされるリスクはないかもしれませんが、洗脳に近い研修の特徴を知っておくことは研修を企画するうえで反面教師として参考になるでしょう。

 

この記事では、洗脳と言われるような研修とそれを避ける方法について解説します。以下の点について具体的に見ていきます。

 

・洗脳と言われるような研修の特徴は、心理的操作を利用している、長時間拘束する、過度なグループ行動を行う、価値観を強制的に押し付けるなど

・安全な研修の設計は、自主性・透明性・適切な休憩時間・現実的なフィードバックがカギ

・研修内容を検討するときのポイントは、適切な講師の選定、多様な視点からのカリキュラム、心理的安全性の確保、フォローアップ

・誤解されないための対策も、透明性や多様性、開かれた環境づくりがポイント

 

研修の企画担当者の方、講師など実施に関わる方はぜひ参考にしてみてください。

洗脳と言われる研修の特徴

まず洗脳と言われる研修の特徴について解説します。以下の特徴があります。

 

・心理的操作を利用したメソッド

・長時間の拘束

・過度なグループ活動

・強制的な価値観の押し付け

 

それぞれについて見ていきましょう。

 

 

 

心理的操作を利用したメソッド

洗脳的な研修の特徴として、心理的操作が挙げられます。これは受講者の意識に働きかけて特定の行動や考え方を強制するもので、間違って利用すると受講者を過度にストレス状態に置くリスクがあります。

 

たとえば確固たる信念をもっている受講者に対して、一方的に自社の価値観を押し付けるといった行為が該当します。多くの場合、この形式の操作は長時間続く講義や厳しい課題を通じて行われます。

 

一方で、心理的操作を適切に活用した場合、受講者の自己啓発を支え新たな視点やスキルの獲得を促すことが可能になるのです。

 

 

 

長時間の拘束

長時間の拘束は洗脳的な研修の一つの特徴とされ、疲労やストレスが蓄積されることで受講者の判断力が鈍化します。これにより普段ならば反対するような内容にも無意識のうちに同意してしまうことがあります。

 

また研修内容の量が多すぎる場合、受講者は全てを効果的に吸収できず、知識の定着度が低下する可能性があります。適切な休憩時間を設け、受講者の理解を深め、効果的な学びを得られるよう配慮することが必要です。

 

 

 

過度なグループ活動

過度なグループ活動は、洗脳的な研修の一つの特徴となります。これは持続的にグループ活動を強調し個々の意見や思考の時間を奪うことで、都合のよい共同観念を形成しやすい状況を作り上げます。

 

たとえばその一例としては、全体会議やグループディスカッションが連続的に行われ、個別のブレイクタイムやリフレクションタイムが設けられていない研修が挙げられます。このような研修は、度が過ぎると受講者の自己表現を抑圧して一方的な思想の押し付けにつながる可能性があるため、注意が必要です。

 

 

 

強制的な価値観の押し付け

強制的な価値観の押し付けは、洗脳的な研修の特徴の一つであり、問題視される行為です。これは、講師や主催者が自分たちの思考や価値観を受講者に一方的に押し付け、その受け入れを求める行為を指します。このような行為は、受講者の自由な思考や個々の価値観を尊重するという教育の基本を侵害します。

 

また過度に一方的な価値観が押し付けられると、受講者が自己否定やストレスを感じる可能性もあります。誤解を恐れずに疑問を投げかけ、自分自身で考える機会を持つことが大切です。企業研修では、受講者の自主性や多様性を尊重し各自の成長を促進することを重視すべきです。

 

 

 

 

安全で効果的な研修内容の設計方法

次に、安全で効果的な研修内容の設計方法についてまとめます。以下の側面から解説します。

 

・参加者の自主性を尊重するメソッド

・透明性のある研修プログラムの作成

・適切な休憩時間の確保

・現実的なフィードバックと反応

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

参加者の自主性を尊重するメソッド

参加者の自主性を尊重するメソッドとは、参加者自身が自分の学習を主導することを促す手法です。具体的には、授業内容の選択、学習スピードのコントロール、問題解決のアプローチなどを参加者自身に任せることが挙げられます。

 

これにより参加者は自分自身の能力と関心により密接に学習経験を結びつけることができ、長期的な意欲向上や自己効力感の強化につながります。

 

 

 

透明性のある研修プログラムの作成

研修プログラムを作成する際、その内容が全ての参加者にとって透明性があることが重要です。具体的に透明性があるとは、研修の目的やご処理の流れ、使用する教材や評価基準などが明示され、事前に参加者に伝達されることを指します。

 

透明性が高まることで受講者は研修の方向性を理解しやすくなり、また自身の研修効果も把握しやすくなります。また透明性は信頼関係の構築にも繋がり、参加者が積極的に研修に参加する意欲を引き出す要素です。そのため研修プログラム作成の際には、透明性を確保することが重要です。

 

具体的な方法としては、研修開始前に詳細な案内書や研修カリキュラムを配布する、定期的なフィードバックの機会を設けるなどが挙げられます。透明性を確保することで誤解や不信感を避け、効果的な研修運営が可能となります。

 

 

 

適切な休憩時間の確保

適切な休憩時間の確保は、研修の効果を最大限に引き出す上で欠かせません。休憩時間が短すぎると、受講者の集中力が落ちて情報の理解や記憶に影響が出ます。逆に休憩時間が長すぎると、研修のテンポが損なわれ無駄な時間が増えてしまいます。研修の進行に応じて、適切なタイミングと時間で休憩を設けることが重要です。

 

たとえば一般的には90分から120分の講義の後に15分の休憩を設けると良いとされています。学習効果を最大化するためには、休憩時間の適切な設定が必要となります。

 

 

 

現実的なフィードバックと反応

効果的な研修では、参加者からのフィードバックを活用しそれに対して現実的に反応することが必須です。これには、参加者の意見を逐一取り入れ、それを改善点として研修に反映させるという手法があります。

 

また参加者一人一人からのフィードバックを尊重しそれに基づいた改良を行うと、参加者は自身の意見が尊重されていると感じ、より研修に積極的に参加するようになります。たとえば大手IT企業では定期的に参加者からのフィードバックを収集し、それに基づいた研修内容の修正を行って研修のクオリティ向上を達成しています。現実的なフィードバックと反応は、研修が常に高いレベルを保つために欠かせません。

 

 

 

 

研修内容の検討時に注意すべきポイント

次に研修内容の検討時に注意すべきポイントについてまとめます。以下の点が挙げられます。

 

・適切な専門知識を持った講師の選定

・多様な視点を取り入れるカリキュラム

・心理的安全性の確保

・研修後のフォローアップ制度

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

適切な専門知識を持った講師の選定

適切な専門知識を持った講師の選定は重要な要素であり、これが研修の質を大きく左右します。専門家としての深い知識、それを伝えるための教育スキル、参加者への配慮という三つの観点から講師を見極めることが重要です。

 

深い知識を持つことは、専門的な内容を適切に伝えるために欠かせません。しかしそれだけでは不十分で、その知識を適切に伝えるための教育スキルも必要です。教育スキルとは、内容をわかりやすく伝える表現能力や、参加者の理解度を見極める観察力、あるいは参加者を引きつける話術を含みます。

 

さらに講師は参加者一人ひとりへの配慮が必要です。それは、個々の理解度や興味、ニーズに合わせて研修内容を調整する柔軟性や、参加者が安心して学ぶための配慮を指します。

 

 

 

多様な視点を取り入れるカリキュラム

多様な視点を取り入れるカリキュラムは、人材育成研修の質を大幅に高める重要な要素です。異なる環境や経験を持つ人々から意見や視点を得ることで新たなアイデアや解決策の創出が期待できます。

 

この多様性は、組織の持続的成長にとって非常に重要な役割を果たします。そのため、カリキュラム作成時には多様な視点が反映されるよう、様々なバックグラウンドを持つ人々の意見を聞くことが大切です。具体的な方法としては、対話型の授業を取り入れる、企業外からゲスト講師を招く、オンライン上での情報収集などが考えられます。

 

 

 

心理的安全性の確保

心理的安全性の確保は研修の成功にとって重要です。心理的安全性とは、参加者がリスクを取っても罰せられないと感じる環境のことです。これを確立することで参加者は自己表現や新しいアイデアの提案に消極的になることなく自由に参加できます。具体的には、失敗を恐れずにチャレンジを促す文化を構築し、否定的なフィードバックに対する恐怖を軽減することで心理的安全性を確保します。

 

また参加者全員が平等に意見を述べられる機会を得られるようにすることも大切です。敬意をもって他者の視点を尊重しオープンなコミュニケーションを繰り返すことで真に効果的な学習環境を作り上げることができます。

 

 

 

研修後のフォローアップ制度

研修後のフォローアップ制度は、研修の効果を最大化する重要な要素です。参加者が研修で学んだ知識やスキルを現場で活用できるよう、一定期間の後に研修内容を再確認し実践の機会を持つことが肝心です。

 

具体的な手法としては、後日講師が職場を訪問し実践状況を観察する、オンラインでの学習成果の報告や質問対応、または定期的なフォローアップ研修の実施等があります。研修後のアフターケアが充実している研修プログラムを選び、受講者が学んだことを長期間にわたり活用できる環境を整えることが重要です。

 

 

 

 

洗脳と誤解されないための対策

最後に、洗脳と誤解されないための対策についてです。以下の方法があります。

 

・明確な目標設定と説明

・受講者の意見を尊重する環境作り

・外部監査の利用

・受講者の心理的負担を軽減する方法

 

1つずつ見ていきましょう。

 

 

 

明確な目標設定と説明

明確な目標設定と説明は研修プログラムに必須です。それは「何を学び、なぜ学び、その成果をどのように活用するのか」を示す指標となり、受講者が研修の意義を理解し高い意識で参加できるようにします。

 

目標設定はSMART原則(特定性、測定可能性、達成可能性、現実性、時間的枠組み)に基づいて進めるのが有効です。また説明は開かれた状況で行い、受講者からの質問や疑問も随時受け付けて、理解を深めてもらうことが重要です。

 

 

 

受講者の意見を尊重する環境作り

受講者の意見を尊重する環境の作り方については、いくつかの観点から重要性が認識されます。まず受講者の主観的な体験と意見は、研修内容の有効性を評価する上で重要な情報源であり、その取り組みを改善するための貴重なフィードバックを提供します。そのため意見を自由に発表できる環境を整備することで、研修プログラムの改善が可能です。

 

また受講者の声を尊重しそれを研修に反映することで受講者のモチベーションも向上します。それぞれの意見が大切にされていると感じると、自分自身が成長・貢献できるという意識が芽生えます。その結果、研修の素材となる知識やスキルへの関心も高まり、研修の効果を最大化することが可能です。

 

具体的な対策としては、アンケートやフィードバックシートの活用、小グループディスカッションの導入などが考えられます。これらの方法は受講者から直接的な意見を引き出すことができ、その結果を研修プログラムの改善に活かすことが可能です。さらに受講者同士で意見を共有することで他者から学ぶ機会も増え、多角的な学びの場となります。

 

 

 

外部監査の利用

外部監査の利用は、透明性と信頼性を確保する上で極めて重要な憩です。専門的な視点からの検証と評価により研修プログラムの質と効果を確認し、一層の改善を促すことができます。

 

外部の視点によって、自社の研修内容がバイアスに影響を受けていないか、あるいは、新規性や革新性に欠けていないかも定期的にチェックすることが可能となります。外部監査の期間や頻度、監査員の選定基準などは事前に計画し明確に伝えることが重要です。

 

 

 

受講者の心理的負担を軽減する方法

受講者の心理的負担を軽減する方法として、まずはコミュニケーションが重要です。研修の目的や進行方法を明確に伝えることで、受講者は何が求められているのか理解し不安を軽減することができます。

 

また受講者が自分の意見や感じたことを自由に言える環境を作ることも、心理的負担の軽減につながります。さらに適度な休憩を設けたり、進行ペースを調整することで物理的な疲労からくるストレスも軽減できます。

 

これらの工夫を行うことで受講者はより積極的に研修に参加でき、研修の効果も最大化されるでしょう。

 

 

 

 

研修サービスの利用は安心できる東京ITスクールへ

洗脳と言われるような研修は密室で行われることが多いため、オープンな研修会社の研修を活用するだけで受講者を安心させることができます。もしも外部の研修サービスを検討中なら、ぜひ東京ITスクールをご活用ください。東京ITスクールでは、実践的な内容を経験豊かなプロ講師が指導します。

 

東京ITスクールはエンジニア向けのIT研修に強みがありますが、ビジネススキルなどの研修も充実しています。貴社が必要としている内容の研修がきっと見つかることでしょう。

 

もしもご質問やご興味がございましたら、些細なことでも構いませんので、お気軽にご連絡ください。

 

 

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 東京ITスクール 鈴原 
 講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。
 企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、
 特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。
 趣味は筋トレと映画鑑賞。

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