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研修のグループワークが苦手な社員がいたら?サポートする方法を解説

公開日:2024年06⽉21⽇最終更新日:2024年06⽉21⽇

研修のグループワークが苦手な社員がいたら?サポートする方法を解説

研修のグループワークは双方向の形式となるため効果が高く、導入している企業が多いでしょう。しかし受講する社員には、一定数グループワークが苦手という人がいるものです。苦手意識が強すぎると、せっかく高い効果が期待できるのに逆効果になってしまった、などということになりかねません。苦手意識を取り除くアプローチが必要です。

 

この記事では、研修のグループワークが苦手な社員に対して、研修を実施する側ができるサポートについて解説します。以下の点を深堀していきます。

 

・研修のグループワークが苦手な社員のサポート方法

・社員の心理的安全を確保するためのサポート

・グループワークの進行役をサポート

・社員のコミュニケーションスキル向上策

 

研修の企画担当者の方、実施担当者の方はご一読ください。

研修のグループワークが苦手な社員のサポート方法

初めに、研修のグループワークが苦手な社員のサポート方法について解説します。以下の側面からまとめます。

 

・なぜグループワークが苦手なのかを理解する

・社員の個性を把握し強みに注目する

・最初に小さなグループで慣れる環境を提供

・フィードバックを積極的に行う

・グループワークの目標を明確に設定する

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

なぜグループワークが苦手なのかを理解する

グループワークが苦手な社員の理由は様々です。自己表現に不安を感じる人、他人との協働が難しい人、パフォーマンスプレッシャーが高まる人などがいます。また社内での不明確な役割や目標設定が困難な環境も大きな要因です。

 

これらを理解することで個々の社員への対応方法やチーム全体の改善策を見つけ出すことが可能となります。具体的には、社員との定期的な面談やフィードバックを通じて、彼らの悩みや不安を引き出し解決の糸口を探ることが重要です。

 

 

 

社員の個性を把握し強みに注目する

グループワークの成功は、各社員の個性や強みを理解し適切に活用することから始まります。

 

たとえば、一部の社員は発想力が豊かで、新しいアイデアを提供するのが得意かもしれません。他の社員は、詳細にこだわり、具体的な計画を立てるのが得意な場合もあります。これらの個性や強みを理解し効果的に活用することにより、チームワークが向上しグループワークもスムーズに進行します。具体的には、ミーティングの初めに短い自己紹介の時間を設け、各社員が自分の強みや得意なことをシェアすると良いでしょう。

 

また定期的な1対1の面談を通じて、社員の思考や感情をより深く理解し個々の能力を最大限に引き出すための支援を検討することも推奨されます。

 

 

 

最初に小さなグループで慣れる環境を提供

グループワークが苦手な社員をサポートする上で最初に行いたいのが、小さなグループで慣れる環境を提供することです。これは第一歩として重要となります。大規模なグループで始めると、メンバー間で発言のバランスがとれにくくなります。これにより発言しにくい社員が増え、結果的にはグループワークが苦手意識を持つ原因となるためです。

 

そのため、まずは2〜3人程度の小グループを作り、その中で意見を出し合う練習を行うことが推奨されます。これにより社員一人ひとりが意見を言いやすい環境を作ることができます。またそれぞれの社員が自分の意見を尊重される感覚を育てることも可能です。

 

この環境作りは、グループワークを通じて自身のスキル向上を目指す社員にとって、安心して取り組める環境を提供する重要なステップとなります。

 

 

 

フィードバックを積極的に行う

フィードバックは、社員が自分の行動や結果を理解し改善するための重要な手段です。フィードバックがなければ、社員は自己認識のブレを生じさせやすく、同じ誤りを繰り返す可能性もあります。

 

積極的なフィードバックは、社員一人ひとりが自分の行動や結果について深く理解し自己改善する機会を提供しグループワークでのパフォーマンスを向上させます。フィードバックは具体的で、行動指向で、タイムリーなものが良いとされています。またプラス面だけでなく改善点についても指摘し社員が自分の強みと改善点を理解する機会を提供することが重要です。

 

 

 

グループワークの目標を明確に設定する

グループワークの目標設定は、成功へのキーとも言えます。よく理解され、明確な目標が設定されていないと、社員は何を達成すべきかわからず、作業効率も低下します。具体的な目標を設定することで社員は期待される結果に向けて具体的なアクションを行い、アウトプットも見えやすくなります。

 

目標設定時にはSMART原則(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)を用いると効果的です。また目標は社員全員で共有し理解を深めることが重要です。これによりメンバー全員が同じ方向を向いて努力でき、グループワークの成果向上につながります。

 

 

 

 

社員の心理的安全を確保するためのサポート

次に、社員の心理的安全を確保するためのサポートについてです。以下の方法があります。

 

・自己表現を促進するサポート

・チーム内の信頼関係を築く

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

自己表現を促進するサポート

自己表現の促進には、積極的なコミュニケーション環境の整備が不可欠です。恐怖心や不安感があると、思考や意見を自由に発信できません。そのため、心理的な安全性を保障することが初めの一歩となります。

 

社員一人ひとりが自己の思考や意見をオープンに発信できるように、非難や否定の無い雰囲気作りを心がけましょう。具体的には、意見発信の場を設け、互いの意見を尊重し受け入れる雰囲気を醸成することが重要でまた微細な達成に対するフィードバックも大切です。

 

 

 

チーム内の信頼関係を築く

チーム内の信頼関係を構築することは、なんといってもグループワークの成功に欠かせない要素です。そのためには、まずオープンなコミュニケーションが大切です。互いの意見を尊重し誠実に対話することで理解度を深め、信頼を築くことが可能となります。

 

さらに一緒に達成した成功を共有することも重要です。これは、共有の成功経験が、後のチームワークを円滑に進めるための信頼を培うためです。また失敗も共有し齟齬が生じた場合は直ちに解決を図ることが求められます。これにより適切なフィードバックと改善を通じて、チーム内の信頼関係がさらに深まります。

 

 

 

 

グループワークの進行役をサポート

次に、グループワークの進行役をサポートすることについてまとめます。

 

・進行役の重要性と役割を教える

・ファシリテーションスキルを磨く支援

・進行役へのフィードバックと成長支援

 

上記の点について解説していきます。

 

 

 

進行役の重要性と役割を教える

グループワークの進行役は、会議やプロジェクトを円滑に進めるキーパーソンです。その役割は、チームメンバーの意見を取りまとめたり、ディスカッションの進行を管理したり、全体の時間をコントロールしたりと多岐にわたります。それだけに、その役割の重要性を理解して活動することが求められます。

 

また進行役は全員の声を拾う役割も持ちますので、意見を出しにくい人の発言も促すことで多角的な意見を集め、より良い結果を導き出すことができます。ですから進行役の役割を理解しその重要性を全員で共有することが、グループワークの成功への鍵となるのです。

 

 

 

ファシリテーションスキルを磨く支援

ファシリテーションスキルを磨くのは、グループワークを円滑に進めるために必要不可欠なスキルです。

 

ファシリテーションスキルを磨くための支援は、まず対話のスキルを高めることから始まります。それは、意見を引き出すための質問力や、話をまとめる力など、会話をスムーズに進める能力の向上の基礎です。

 

次に他者の視点を理解しそれを尊重する態度を育てます。これには、相手の立場や観点を理解しそれに応じて議論を導く能力が求められます。

 

また議論の進行を的確にコントロールするスキルも必要です。詰まりそうな議論を切り開き、必要なときには新たな視点や案を提供し全員の意見をまとめ上げるなどです。

 

これらのスキルは研修を通じて磨き上げ、実際の業務にフィードバックすることでより実践的なファシリテーションスキルを身に付けることができます。

 

 

 

進行役へのフィードバックと成長支援

進行役へのフィードバックと成長支援は、グループワークの成功を左右する重要な要素です。進行役が自身の役割を理解しスキルを向上させていけるように、適切なフィードバックと成長支援を提供することが必要です。

 

フィードバックは具体的かつ構築的に、改善点だけでなく良かった点も含めて伝えることが大切です。またフィードバックは一方通行ではなく進行役からの質問や意見も大切にすることで、双方向のコミュニケーションを促進しましょう。

 

成長支援については、研修やワークショップなどを通じて進行役のスキルアップを図ったり、経験を積み重ねる機会を提供するのも効果的です。

 

 

 

 

社員のコミュニケーションスキル向上策

最後に、社員のコミュニケーションスキル向上策をご紹介します。以下の方法があります。

 

・積極的な聴取方法を教える

・明確な伝達スキルの支援

・非言語コミュニケーションの重要性

・ロールプレイングで実践する

・定期的なワークショップを開催

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

積極的な聴取方法を教える

積極的な聴取方法を社員に教えることは、円滑なコミュニケーションと良好なグループワークの基本です。

 

聴取方法には、発言者の話を遮らずに最後まで静聴する「アクティブリスニング」、自身の理解を確認するために相手の話を自分の言葉で再構成する「パラフレーズ」、また質問や感想を述べることで深めていく「リフレクティブリスニング」などがあります。これらの聴取方法を習得することで、社員は相手の意見を深く理解し互いに尊重し合う関係を築くことができます。

 

これらの技術を用いることでお互いの意見を尊重し合い、深い理解を得ることが可能となります。ゆえに各種研修や定期的なワークショップでの実践を通じて、これらのスキルを社員全員に浸透させることが推奨されます。

 

 

 

明確な伝達スキルの支援

明確な伝達スキルの支援は、コミュニケーションを円滑に進めるために欠かせません。そのため、社員が自分の意見や考えをきちんと伝えられるような環境作りが求められます。言葉での伝達だけでなく視覚的な要素で伝えるスキルも重要です。

 

また伝達スキルを支援するためには、一方向の情報提供だけでなく相手が理解した内容をフィードバックしてもらうことも重要です。これにより自分の伝え方が正確に理解されているか確認することができます。このような徹底されたコミュニケーションは、組織の誤解を防ぎ、効率的な業務遂行へとつながります。

 

 

 

非言語コミュニケーションの重要性

非言語コミュニケーションは、話す言葉だけでなく身体の動きや表情、目線の動きなどからも情報を得るための重要なツールです。代表的なテクニックとして、身振りや表情を活用したコミュニケーションがあります。

 

これらは言葉と一緒に使用することでメッセージを強め、相手に深く理解してもらうのに役立ちます。また非言語コミュニケーションは、相手の気持ちを理解し感情の共有を図ることも可能です。

 

非言語コミュニケーションのスキルを身につけることでより効果的なコミュニケーションが可能になります。

 

 

 

ロールプレイングで実践する

ロールプレイングは、グループワークが苦手な社員のコミュニケーションスキルを向上させる有効な手段です。ロールプレイングは、規定された役割を与えられた社員が実際の業務シーンを想定して対話を行う研修方法です。

 

実戦的な場面設定により社員は自身のリアルな問題点を発見でき、それを改善するための対策を考える機会を得ることができます。また他の社員のロールプレイングを視聴することで間接的に他者とのコミュニケーションを学ぶことも可能です。

 

 

 

社員のコミュニケーションスキル向上策として、定期的なワークショップを開催

定期的なワークショップ開催は、社員のコミュニケーションスキルを継続的に向上させる秀逸な手段です。具体的には、実践的なシーンを想定したグループワーク指導や、プロフェッショナルによるフィードバックの提供により、社員一人ひとりの課題点を明確に把握し解決策を模索します。

 

こういった取り組みにより、社員のグループワークへの苦手意識を克服してより効果的なコミュニケーションスキルを身につけることが可能となります。

 

 

 

 

研修は東京ITスクールへ

東京ITスクールでは、グループワークを効果的に採り入れた研修をご用意しています。チームをまとめる立場の方や、業務におけるメンバーとのコミュニケーションに課題をお持ちの方は是非受講をご検討ください。

 

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 東京ITスクール 鈴原 
 講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。
 企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、
 特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。
 趣味は筋トレと映画鑑賞。

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