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バーナード組織論から学ぶ、効果的な組織づくりの秘訣

公開日:2024年05⽉17⽇最終更新日:2024年05⽉17⽇

バーナード組織論から学ぶ、効果的な組織づくりの秘訣

組織の成功は、その構造と運営方法に大いに関連しています。アメリカの経営学者であるチェスターバーナードが提唱した組織論は、組織づくりにおける成功の秘訣を明らかにしてくれます。

 

①組織のコミュニケーション改善

②明確な役割と委任の策定

③システム全体の安定性維持

 

この3つのキーポイントを把握することで、適切な組織運営が可能になります。本記事では、バーナードの理論を基にした効果的な組織づくりの具体策を解説します。

 

組織の運営と成果向上を目指す上で、本記事がお役に立てば幸いです。

バーナード組織論とは

バーナード組織論とは、20世紀初頭にアメリカの経営学者チェスター・I・バーナードによって提唱された組織理論です。

 

彼の考え方は、組織の活動は個々のメンバーが共有する共通の目標に基づいて成り立つという視点に立っています。さらに、彼は組織を一つのシステムと捉え、その要素間での効率的なコミュニケーションが組織の成功に重要であると主張しました。

 

これらの見識は、今日の組織運営においてもその有効性を認められており、組織づくりの基本となる理論とされています。

 

 

 

効果的な組織の定義

バーナード組織論における効果的な組織とは、一貫した目標に向かって力を合わせ、メンバーが協力することを通じて成果を生み出す、高度に組織化された集団のことを指します。

 

その核心には、明確な役割分担と効果的なコミュニケーションがあり、これらによって組織内での意思決定が円滑に行われ、個々の行動が組織全体の目標達成につながるという考え方があります。

 

一般的に見ても、組織が高いパフォーマンスを維持するためには、組織の安定性と持続性が重要であり、これは組織が持つシステム全体のバランスと調和によって保たれると考えられています。このことからも、バーナード組織論の導入は組織の力を高めるうえで大変効果的であることがわかりますね。

 

 

 

 

バーナード理論を使った組織運営のポイント

バーナード組織論を活用した組織運営のポイントは、大きく3つあります。

 

① コミュニケーションの重要性を認識する

② 役割のクリアな定義と委任

③ システム全体の安定性を確保する

 

これらのポイントを把握し、実践することで、組織はより効果的な運営が可能となるでしょう。

 

以下に一つずつ解説します。

 

 

 

コミュニケーションの重要性を認識する

バーナード組織論において、コミュニケーションは組織運営の要とされています。効果的なコミュニケーションを通じて、組織は情報を共有し、協調し、行動を調整します。それにより組織全体としての高いパフォーマンスを達成することが可能になるのです。

 

重要なのは、コミュニケーションは単なる情報の伝達だけでなく、信頼の構築、意思の統一、誤解の解消など、組織運営全体をスムーズにする役割も果たすということです。

 

バーナード組織論では、このようなコミュニケーションの重要性を強調しており、それが組織の成功に不可欠とされています。

 

 

 

役割のクリアな定義と委任

バーナードの組織論では、役割のクリアな定義と委任が組織運営の重要なポイントとされています。

 

各メンバーが持つ役割とその責任範囲が明確に定義されていると、メンバー一人ひとりが自分の仕事に集中でき、組織全体の生産性が向上します。

 

適切な委任により、リーダーは重要な判断や戦略的な業務に時間を割くことができ、それが組織の成長を促します。さらに、明確な役割と適切な委任があることで、組織内部での権限闘争を防ぎ、スムーズなコミュニケーションを促進する効果もあります。

 

組織運営においては、これらの要素が中心的な役割を果たすことを認識しましょう。

 

 

 

システム全体の安定性を確保する

システム全体の安定性を確保することは、組織運営において重要な要素の一つです。バーナード組織論においても強調されています。

 

それは、組織内の各部門やインフラが適切に機能し、互いに連携をとることで、全体としての効率とパフォーマンスを維持・向上させるという意味です。

 

システムに不具合が生じた場合、それは組織の生産性を脅かすだけでなく、組織内のモラールや信頼感も低下させる可能性があります。したがって、各部門が自身の役割を理解し、互いに協力し合う体制づくりが求められます。

 

 

 

 

持続可能な組織を作るために重要なこと5つ

バーナード理論を導入して、持続可能な組織を作るためにはどんなことが重要なのでしょうか?5つの重要ポイントに分けて解説します。

 

 

 

① 組織の進化と課題

組織は、時代と共にいかに適応し成長していくかが重要です。しかし、その進化の過程では、課題も常につきまといます。

 

例えば、組織の拡大に伴う管理の困難さ、個々の職員のスキルや能力の違いによる業務の遂行能力の差などがあげられます。

 

日々の中で浮かんでくる課題を放置せず、精査し、見直し、適切に対処することが、持続可能な組織を維持するための鍵となります。

 

 

 

② 豊富なリソースの活用

豊富なリソースの活用は組織の持続的な発展に不可欠です。リソースとは物質的な資源だけでなく、人的資源も含みます。

 

積極的に社員のスキルや知識を活用し、その成長を促すことが重要です。社内研修や外部セミナーへの参加、プロジェクトへのローテーションなどを通じて社員のスキルを広げ、その結果として組織全体のパフォーマンスを向上させましょう。

 

また、情報技術の活用も忘れてはいけません。新しいテクノロジーを活用することで、業務効率化や新たなビジネスチャンスの創出が可能になります。リソースを最大限に活用するためには、その可用性や活用の方法を組織全体で共有し、適切なマネジメントが求められます。

 

 

 

③ 異なる世代のリーダー育成

異なる世代のリーダーを育成することは、バーナード組織論を活用した効果的な組織運営に欠かせません。なぜなら、各世代が持つ独自の視点やアイデアを活かすことで、組織全体としての多様性を育み、総合的な強さを確保できるからです。

 

具体的には、ベテランリーダーは経験と知識を活かし判断力を発揮します。一方、若手リーダーは新しい視点やアイデアをもたらし、組織の革新を促します。

 

これらのバランスが取れた組織は、変化に対応しながらも安定した運営を可能にします。後継者育成はもちろんのこと、世代間のコミュニケーションを促進し、互いの長所を理解し合う環境作りも重要になってきます。

 

 

 

④ クライシスマネジメントの重要性

持続可能な組織作りにおいては、クライシスマネジメント(リスク管理)の重要性を忘れてはなりません。これは、組織が直面する可能性のある危機を的確に管理し、それを乗り越える力を持つことを指します。

 

バーナード組織論においても、クライシスマネジメントは中心的な役割を担っています。予期せぬ状況や困難な問題が発生した際に迅速かつ適切に対応できるかどうかは、組織の存続と成長に直結します。

 

しっかりと備えることにより、組織の信頼性と安定性が確保され、内外からの信頼も得ることが可能になります。また、危機的状況を乗り越える経験は、組織全体の結束力を高めると共に、リーダー層のリーダーシップを磨く貴重な機会にもなるでしょう。

 

 

 

⑤ 継続的な学習と革新

持続可能な組織を作るためには、継続的な学習と革新が欠かせません。継続的な学習とは、組織内部のみならず、外部環境の変化に対応するために必要な新たな知識や技術を常に取り入れ、柔軟に対応できる体制を作り上げることを指します。

 

また、革新とは、組織の成長と発展のために新たな取り組みを試し、既存の仕事のやり方や組織の形を改革することを意味します。これらは新たな価値を生み出し、組織の競争力を向上させる要素であり、長期的な視点でみた時に組織の持続可能性を支えます。

 

効果的な組織づくりにはこれらの理念を組織全体に浸透させ、具体的な行動に移すことが求められます。

 

 

 

 

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 東京ITスクール 金坂
 SEとしてB2Cアプリ開発、金融系システム開発などを経験後、人事部で採用業務を担当。
 現在は東京ITスクールの講師として新人研修から階層別研修、人事向けセミナーまで幅広く登壇。
 猫を3匹飼っている猫好き。

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