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Interview鈴木 莉緒 さん

受講生の成長を促すだけではなく、
自分自身のスキルアップにもつながる

今年4月の新人向けJava研修のビジネススキルサブサポーターとして登壇した、鈴木莉緒さん。直近まで製薬会社のコールセンターに勤めていましたが、「これまで培った経験を活かしたい」「自身のスキルアップにつなげたい」との思いから、東京ITスクールのビジネススキルサブサポーターに転身したといいます。

そんな鈴木さんに今日までの経緯やサブサポーターの楽しさ、魅力についてお聞きしました。

 

 

コールセンター勤務から東京ITスクールのサブ講師に転身

鈴木さんは現在、株式会社ディベロップメントにお勤めとのことですが、普段はどのようなお仕事をしているのでしょうか?

ディベロップメントは神奈川県相模原市に拠点を構え、研修やコンサルティング、採用・人事支援、業務委託・請負運営などの事業を展開しています。

 

私は企業向けの研修「ビジネスマインド・スキル」の講師として、受講生に社会人の基本や仕事への心構え、服装などについて教えています。

 

当社は東京ITスクールにも講師を派遣していて、私は今年4月~6月に行われた新人向けJava研修のビジネススキルサブサポーターを務めました。

 

鈴木さんは今回の東京ITスクールの研修で講師デビューをされました。きっかけを教えてください。

専門学校を経て、最初はアパレルの仕事に就きました。若者向けから高級衣料まで、いくつかのブランドを担当し、コーディネートを全て任せてくれるようなお得意様もできましたが、販売以外の仕事も経験したいと考え、製薬会社のコールセンターの仕事をはじめました。

 

オペレーターとしてお客様の悩みや疑問、時にはクレームに対応することもあり、最初は「向いていないかも」と思ったこともあります。しかし、丁寧に説明することで課題解決につながる楽しさに気づき、次第にやりがいを感じるようになりました。

 

講師になったきっかけは、以前から知り合いだったディベロップメントの上司から、誘いを受けたことです。「東京ITスクールの新人Java研修のビジネススキルサブサポーターに欠員が出たのでやってみないか?」と言われました。

 

 

大胆なキャリアチェンジですが、不安はなかったのでしょうか?

話があったときは「教えるなんてムリ」と思いました(笑)。そもそもITに疎かったからです。

 

しかし、よく考えてみれば、自分には社会人としての経験は10年近くあります。そういったことは伝えられる。講師として教えることで自分の長所・短所を振り返ることでき、足りない部分があれば補うことができかもしれない。私自身のスキルアップにもなると考え、引き受けたのです。新たなことにチャンレジする、刺激のある人生を送ってみたかったという気持ちもありました。

 

その後は、上司などに協力してもらいながら前任者から業務を引き継いで準備を進めました。今年の4月下旬から6月末まで、東京・大手町会場で新人向けJava研修の2ヶ月コース、3ヶ月コースを担当し、計40名の受講生に教えました。

 

 

受講生から頼られるようになることで自信をつけていった

ビジネススキルサブサポーターの役割をお教えください。

講義は平日の午前9時から休憩・昼食などを挟んで18時まで。その後、受講生が自習や復習をしたり、疑問・質問などに講師が答える時間外サポートが20時まであります。この間、メイン講師はJavaを中心とした技術の部分についてレクチャー・サポートします。

 

それに対してビジネススキルサブサポーターは勤怠や日報提出の管理や報告、講義中の態度、服装の乱れなど、社会人としてのマナーをチェックし、アドバイスするという役回りです。学校の生活指導に近い存在だと思います。

 

文書マナーから受講生が抱える悩みや課題についてのアドバイス、日報の添削やフィードバックもビジネススキルサブサポーターの役割です。たとえば勤怠に関しては、みなさん、出勤に関してはきちんと入力しますが、退勤の打ち忘れは意外と多い。そうした場合は、それを報告したり、本人に注意を促したりします。

 

また毎朝、プチ講義の時間があるのですが、その時、ビジネスパーソンの服装について話す機会がありました。

 

「オフィスカジュアルとはどういった装いなのか」「服装を整えることはどうして大切なのか」などについて話したのですが、アパレルに勤めていた経験が非常に役立ちました。他にも、受講生が納得するような話し方、言葉選び、声のトーンの使い分けなど、コールセンター業務で学んだスキルも役立ちました。これまでの経験の棚卸になり、教えることで私自身の成長につながる手ごたえを感じています。

 

 

受講生と接する機会はありましたか。

毎朝、講義が始まる前に受講生がテーマを決めて1分間スピーチを行いますが、私も一緒に参加して、徐々に受講生との距離を縮めていきました。最初は受講生から「この人は誰? 何のためのスタッフ」と思われていたようですが、コミュニケーションを図ることで私の役割が次第に理解されるようになり、アドバイスを求められたりするようになっていきました。

 

研修では、中間レポ―ト、最終レポートを通じて、所属企業様に、受講生のIT技術の理解度、ビジネスマナー・スキルの習熟度、それに対する指導内容などについてお伝えします。そのための情報収集の場が5月、6月に実施する個人面談です。

 

同時に、現時点での悩み・課題について相談する場でもあります。

 

具体的には、どのようなことを?

例えば、Javaのここがわからないというならメイン講師と情報を共有のうえ今後の指導に反映させます。また、日々の悩みについてもヒアリングし、不安を解消できるよう努めるといった流れです。

 

面談シートには自己評価とメイン講師の評価の相違という確認事項もあります。ちゃんと課題をクリアしているのに自己評価が低い受講生がいたら、「サブ講師の目で見るとできています」と、第三者の評価を伝えることで所属企業様の担当者は安心します。受講生の成長を把握するという点で、個人面談はとても大事なカリキュラムでした。

 

個人面談をきっかけに親近感を抱いてくれた受講生は多かったようで、その後は講義のすき間時間にビジネススキルについて質問をしてきたり、社会人としての不安を相談してくるケースが増えました。2回目の個人面談は、かなり打ち解けた状態で進められ、より詳細な情報を所属企業様にもお届けできたと思います。私自身もこういった経験を経て受講生の役に立っていると実感でき、サブ講師としての自信につながりました。

 

こういった一連の業務は人生初体験でしたが、ディベロップメントの上司が用意した、ヒアリング内容をまとめたスプレッドシートを参考にしたところ、スムーズに進めることができました。東京ITスクールにも質問などを投げかけるとすぐにレスポンスがあり、マニュアルなども充実していました。初体験だからと言って困ることはあまりなかったと思います。

 

メイン講師との情報共有や連携はうまくいきましたか。

急にサブ講師が交代したので、正直、最初の1週間くらいはギクシャクしていたと思います。ですが、中間レポートの作成に向けて一緒に作業したり、役割分担などについて話し合ったりした結果、スムーズに講義を進められるようになりました。

 

それにともなって、いつの間にか毎日休憩時間はしゃべるようになり、Zoomなどを使って業務の進捗を報告し合うようになりました。研修が終わった時は、「鈴木さんでよかった」と言ってもらえ安心しました。

 

 

あっという間に時間は過ぎたと思いますが、サブ講師を経験した感想はいかがですか。

人前に立って話すのに苦手意識がありましたが、それを克服していくと共に楽しさを実感するようになりました。また、受講生と接するうちに、「何とかサポートしたい」「成長してほしい」という気持ちも強くなり、どんどん積極的にアドバイスができるようになったと思います。

 

それを感じ取ってくれたのか、2ヶ月コース、3ヶ月コースの受講生たちは研修終了時に、「とてもよかった」「丁寧に教えてくれた」「愛ある指導でした」と口にしたり、お礼の言葉を添えた寄せ書きを用意してくれました。

 

私の言葉が伝わった、ポジティブな評価をしてもらったことに対して、素直にうれしく思います。研修の最後には学校の卒業式のような修了式がありますが、受講生が成長したことと、自分自身も達成感を得たこともあり、ボロボロと泣いてしまいました。

 

来春も東京ITスクールのビジネススキルサブサポーターに就きたいですか?

もちろんです。現在はディベロップメントの講師として他の案件を任されていますが、ここでもしっかり経験を積んだうえで、来春もビジネススキルについて教えたいと思っています。次は研修のスタート時点から関われるので、とても楽しみにしています。

 

東京ITスクールと言えば、日本で初めてIT研修に「7つの習慣」を導入したことで有名です。いつか、私も「7つの習慣」の研修を担当させてもらえたらいいなと思っています。

 

 

鈴木さんのように、今後ビジネススキルサポーターを目指す方にアドバイスをお願いします。

初めての仕事は誰だって不安です。

 

それはサブサポーターも同じですから、不安を抱えたまま始めてもいいと思います。講師同士のミーティングがあったり、メイン講師と話す機会もあるので、徐々に不安も解消されていきます。また、自分がどうしていきたいかは、最初から決めるのではなく、3か月の間で見つけていけばいいと思います。

 

とにかく、普段経験できないことを経験できる、濃厚な3か月間になりますから、興味がある方は、ぜひトライしてください。

 

インタビュー・文/大正谷 成晴

撮影/小堀 将生

 

 

 



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